酒田市上水道創設当時に築造されたこの設備は、原水中の鉄分除去を目的とする日本最初の「脱鉄機」と呼ばれる二重ろ過式の除鉄設備である。
 その処理方法は、取水された原水を円筒型水槽(高さ7.6メートル、内径7.4メートル)内部のコークス層(厚さ3メートル)上に、1,746個の噴水孔から噴出させ、コークス層を通過する際、原水に含まれる鉄分の大半を分離し、次の沈でん池で酸化鉄となった鉄分を沈でん除去するという、当時としては斬新な曝気法を採用した処理方法であった。(昭和30年代まで稼動)
 わが国の近代水道第一号として、横浜市が明治20年10月に通水開始してから100周年(昭和60年)を迎えるにあたり、これを記念して、水道史的及び景観的に価値ある施設全国百箇所を選定した「近代水道百選」の一つにこの曝気槽が選ばれた。